中国語に興味があるんだけど、話によると中国語って難しいらしいんだよね、、英語も苦手だし、やっぱり中国語勉強するの無理かも、、挫折しそう、、
本記事では上記の疑問に答えていきます。
- 中国語は本当に難しいのか?(英語と比較)
- 日本人が中国語を学ぶべき理由
こんな僕が今までの勉強の中で感じた、中国語の簡単・難しい部分について、英語と比較しながら解説していきますね。
中国語の難しさ【英語と比較】
僕が大学生の時、僕の友達は第二外国語で中国語を選択していたのですが、その時いつも、「中国語の授業は厳しすぎる!難しすぎる!」って言ってたのを覚えてますね笑
まあ、それは単に授業の内容が難しすぎるっていう意味だったのですが、そうは言っても中国語は世界中の言語の中でも難しい類の方だと思いますよ。
正確に言うと、
- 文法と単語(語彙)は比較的簡単
- 発音鬼むず
ですね。
実は、中国語が難しいと言われている理由はほぼ100%「発音」なんです。
なので、中国語は発音さえクリアしてしまえば、後は日本人にとってかなり勉強しやすいんですよ。
中国語【単語・語彙】の難易度
覚えやすさで言うと、英語より中国語の方が上です。
英語は中・高・大で勉強するので、ある程度の単語は身についていると思いますが、ただ英単語って覚えるのに結構苦労しますよね。
高校時代に英単語帳「target」を使って、英語覚えまくってたのを思い出すと今でも吐きそうです笑
例えば、
日本語 | 文法 | 発音 | 単語 |
英語 | grammar | pronunciation | word |
のように、日本語と英語ってなんの関連性もないから、覚えにくいんですよね。
それに比べて中国語で使われている文字は日本と同じ漢字なので、日本人にとってはとても馴染みがあり、単語を覚えるときも頭の中で意味をイメージしやすいんです。
中国語の漢字の特徴としては、
- 中国語のうち約1000単語は日本語と意味が同じ
- 簡体字が使われている(日本語と若干違う)
が挙げられますね。
例えば、
日本語 | 文法 | 数学 | 口座 |
中国語 | 文法 | 数学 | 口座 |
のような漢字は日本語と全く同じです。
そして、「簡体字」は何かというと、
日本語 | 発音 | 開く | 電話 |
中国語 (簡体字) | 发音 | 开 | 电话 |
この中で使われている「发」「电」「开」はそれぞれ「発」「電」「開」の簡体字になります。
字のごとく、日本の漢字よりも簡略化されてますよね。
なので、この簡体字に慣れさえすれば、正直単語の意味を覚えていくのは比較的簡単ですよ。
ちなみに香港やマカオ、台湾では、「繁体字」が使われています。
この繁体字は昔日本で使われていた漢字(旧字)と同じで、今の日本の漢字よりも形は複雑ですね。
例えば、
日本語 | 発音 | 中国 | 大学 |
中国語 (簡体字) | 發音 | 中國 | 大學 |
このように「發」「國」「學」は全て繁体字です。
昔の憲法とか、新聞ではよくこの繁体字が使われていますよ。
ただ、多くの人は北京語(標準語)を学ぶはずなので、「簡体字」さえ覚えればOKです。
中国語【文法】の難易度
中国語の文法は英語や他の言語に比べて簡単です。
その理由は以下の通り。
- 動詞の変化が全くない
- 文法が英語と似ている
- 否定文・疑問文が超シンプル
- 文法を間違っても意味は通じる
一つずつ説明していきますね。
動詞の変化が全くない
英語は、時制によって動詞の形が毎回変わります。
例えば、「go(行く)」は、
現在形(go)過去形(went)未来形(will go)現在進行形(is going)
過去進行形(was going)現在完了(has gone)過去完了(had gone)
などのように変化しますよね。
このような動詞の変化は、僕が英語が苦手だった原因の一つです。
中学生の時に、現在、過去、過去完了の3パターンの動詞変化形を覚えるのはちょーめんどくさかったですね笑
ただ、中国語なら、現在・過去・未来形などのどんな時制であっても、動詞の形は常に一定なんです。
例えば、「去(行く)」を使うなら、
我今天去公园。
(私は今日公園に行く。)
我昨天去了公园。
(私は昨日公園に行った。)
我明天打算去公园。
(私は明日公園に行くつもりだ。)
のように、全く動詞が変化しません。
いちいち動詞の変化形を覚えずに済むのはかなり嬉しいことですよね。
文法が英語と似ている
基本的な文法の構造が英語と似ていることも、中国語の文法が簡単と言える理由の一つですね。
英語の基礎文法の中には、
- SVO構造(主語、動詞、目的語の順)
- SVOC構造(主語、動詞、目的語、補語の順)
があるかと思いますが、実は中国語もこの並びで文法の構造が作られています。
例えば、「私はりんごが好きだ。」の場合、
S(主語) | V(述語) | O(目的語) | |
英語 | I | like | an apple. |
中国語 | 我 | 喜欢 | 苹果。 |
また、
S(主語) | V(述語) | O(目的語) | C(補語) | |
英語 | I | think | Chinese | is difficult. |
中国語 | 我 | 认为 | 汉语 | 很难。 |
このように、英語と中国語は同じ順番であることがわかりますよね。
なので、英語の文法を一通り勉強している日本人にとって、中国語の文法は簡単に理解しやすいと思いますよ。
否定文・疑問文が超シンプル
中国語では、肯定文を否定文・疑問文に変化させるのは、かなり簡単です。
・我喜欢那个女性。(私はあの女性が好きです。)
この文を否定形・疑問形に直してみましょう。
「否定形」
我不喜欢那个女性。(私はあの女性が好きではありません。)
このように、現在、未来の否定形は英語と同じく、動詞の前に否定を表す言葉「不」をつけるだけです。
他にも「没」という否定を表す言葉もありますが、これは主に過去の表現の時に使いますね。
「疑問形」
你喜欢那个女性吗?
疑問形には様々な形がありますが、オーソドックスなのは、文の最後に「吗」をつける形です。
簡単すぎますよね。
文法を間違っても意味は通じる
中国語は正直、文法よりも語彙力の方が大事ですね。
もちろん基本的な文法をちゃんと使いこなせるようになるのは必須ですよ。
ただ、ちょっとした文法の間違いなら普通に中国人に通じるので、心配無用です。
中国語【発音】の難易度
そう思ったあなた。ちょっと待ってください。
ここから地獄が待ってます、、(すみません、言い過ぎました。)
- 日本語は発音が簡単、文法が難しい
- 中国語は発音が難しい、文法が簡単
よくこんなことが言われていますが、ほんとに中国語の発音は難しいんです。
なぜ中国語の発音が難しいかというと、
- 日本語にはない発音がある(特にそり舌音)
- 声調変化が4種類もある
からです。
一つずつ説明していきますね。
日本語にはない発音がある(特にそり舌音)
母音には、「単母音」「複母音」「鼻母音」の3種類がありますが、それぞれの発音は日本語とは少しずつ異なるんですよね。
ここで例を全て挙げると長くなってしまうので、「e」「ü」の2種類に絞って説明します。
「e」:日本語の「え」とは違う。「え」を発音するときの口の形で「お」と発音する感じ。
「ü」:口を「ゆ」の形にして、「い」と発音する。「ぃゆう」みたいな感じ。
こんな感じでちょっとずつ日本語の母音と違うので、ややこしいんですよね。
そして、子音は全部で21種類あるんですが、日本人にとって最も難しいのが、そり舌音と呼ばれる「zhi , chi , shi , ri」ですね。
これらは、舌を上にそり上げながら発音するので、かなり発音しにくいです。
このように日本語にはない発音がたくさんあるからこそ、中国語の発音は難しいと言われています。
声調変化が4種類もある
声調変化とは何かというと、「中国語の意味を区別するための音節ごとの音の高低」のことです。
実はこの声調変化が中国語の発音を難しくしている大きな原因なんです。
例えば、「ma」と発音する発音には、以下のように四つの声調変化が存在します。
- 「mā」妈 :お母さん
- 「má」麻 :麻
- 「mǎ」马 :馬
- 「mà」骂 :ののしる
声調が変われば中国語の意味も変化するので、もし声調を間違えれば、意味が全く通じないんですよね。
それに、単語ごとに声調が異なるので、この声調変化に慣れるのにはかなり時間がかかります。
ぶっちゃけ、めちゃめちゃめんどくさいですよね笑
以上が中国語の発音が難しいと言われている理由です。
日本人が中国語を学ぶべき理由
そう思っちゃいますよね。僕もそうでした。
ただ、僕の意見では、日本人は中国語を学んでおくべきだと思いますね。
簡単に理由を述べると、
- 中国語の将来の需要が今よりも高まる。
- 中国語を学べる環境がたくさんある。
からです。
この点については、別記事で詳しく解説しているので、興味がある方はどうぞ。
関連記事 中国語を学ぶ8つのメリットとは【将来性No1言語です】
また、以下の記事では、「半年で日常会話レベルの中国語力を身につける勉強法」について解説しているので、これから中国語を学んでいこうと思っている方は要チェック。
Comment