中国語って英語に比べて簡単なのかな?日本人にとってどんな部分が簡単なのか教えて欲しい。
こんな疑問にお答えします。
- 中国語が簡単と言われる理由7つ
- 【補足】発音はマジで難しいです
「一体中国語って簡単なの?それとも難しいの?」
こんな疑問を持っている方も少なくないはず。
結論から言うと、中国語は英語よりも勉強しやすく比較的簡単です。
今回の記事では、中国語が比較的簡単と言われている理由を7つほど紹介します。
「これから中国語を学び始めたいけど、難しかったらどうしよう、、」と尻込みしている方は、是非記事をご覧ください。
中国語が簡単と言われる理由7つ
- 時制によって動詞が変形しない
- 漢字に馴染みがある
- 話す時、中国語を頭の中にイメージしやすい
- 基本的に読み方は1種類だけしかない
- リエゾンや発音の変化がほとんどない
- 日本語の助詞や英語の冠詞みたいなものがない
- 学習環境が整っている
一つずつ解説します。
時制によって動詞が変形しない
中国語は英語とは違い、どんな時制であっても動詞の形が全く変化しません。
例えば、
・我去咖啡厅(私はカフェに行く)
・我去了咖啡厅(私はカフェに行った)
・我去过那家咖啡厅(私はそのカフェに行ったことがある)
こんな感じ。
「行く」という意味の動詞「去」の形は全て同じですよね。
基本的には、過去形なら動詞の後ろに「了」、現在完了形なら「过」をつけるだけ。
(例外もありますが、ここでの説明は省きます。)
中高時代に「あ〜もう!過去形とか現在完了形とか覚えるのめんどくさい、」などと、時制に苦手意識を持っていた人にとってはかなりの朗報です。
漢字に馴染みがある
中国語(中国大陸)で使われている漢字は「簡体字」と呼ばれるもの。
例えば、
・日本語:間 / 中国語:间
・日本語:飯 / 中国語:饭
・日本語:業 / 中国語:业
など、日本語と少し字体が異なる漢字もあります。
ただ、そうは言っても、中国語の漢字の約3割は日本語と同じ意味。
これは中国語を学ぶにあたって相当有利ですよね。
また、漢字が似ていることもあり、日本人にとって「リーディング・ライティング」は比較的簡単。
リーディングの場合、全く中国語を勉強したことがない人でも、30%ぐらいの内容は何となく理解できますよ。
「中国語」
日产汽车计划到2021年将其在中国的汽车年产能提高约30%。
届时,其在中国的年产能将从目前的140万辆增加到180万辆,超过竞争对手丰田汽车和本田汽车。
此外,日产还计划到2022年之前在中国推出7款新车,包括新款电动汽车Ariya。
「日本語」
日産自動車は2021年までに中国の年間の車両生産能力を約3割引き上げる計画だ。
その時点で、日産の中国での年間生産台数は現在の140万台から180万台に増加し、競合相手のトヨタやホンダを上回ることになる。
また、日産は2022年までにニューモデルEV車「アリア」を含む7車種の新車を中国で発表するである。
どうですか?おそらく大体の意味は掴めたのではないでしょうか?
ライティングの場合も、日本語と意味が同じ漢字に関しては勉強せずとも書けるので、日本人にとっては楽ですね。
話す時、中国語を頭の中にイメージしやすい
英語を話す時、「この前覚えた単語なのに、全然頭の中にその単語が思い浮かばない、、」という経験をしたことがある人も多いと思います。
そもそもアルファベットを頭の中でイメージすること自体、普通に難しいですよね。
一方で、中国語の場合、もし途中で言葉に詰まったとしても、漢字をイメージできればそれを中国語に直すことでどうにか話せます。
僕自身、「漢字とアルファベットでイメージのしやすさがこんなにも違うんだ。」といつも会話時に実感してますね。
基本的に読み方は1種類だけしかない
中国語は日本語と違って、基本的には漢字の読み方が1種類しかありません。
例えば、
・我喜欢学习中文。
(私は中国語を勉強するのが好きだ。)
この文章で使われている漢字の読み方は以下の通り。
我 | 喜 | 欢 | 学 | 习 | 中 | 文 |
wǒ | xǐ | huān | xué | xí | zhōng | wén |
これらの漢字の読み方はこれだけなので、他の文章の中で同じ漢字が出てきても、毎回同じように発音すればOK。
日本語のように、「音読み・訓読み」の概念がないのでとっても楽。
もちろん、例外的に、多音多義語も存在しますが、数は多くないのでそこまでむずくないです。
リエゾンや発音の変化がほとんどない
中国語には、単語の最後の子音と次の単語の最初の母音が繋がるなどといった、発音の連結・発音変化はほとんどありません。
英語の場合、
・Not at all.
→(ノット アット オール)ではなく、(ノダァドォール)のような発音
・water
→(ウォーター)ではなく、(ゥワダ)のような発音
こんな感じで音が繋がったり変わったりするので、ネイティブの発音を聞き取るのはかなり困難。
中国語は日本語と同じく、単語は母音で終わるので、「え、何言ってるのか全くわからない、、」という事態にはなりづらいはず。
この点は英語よりも簡単ですね。
日本語の助詞や英語の冠詞みたいなものがない
中国語には、日本語の助詞や英語の冠詞のようなものがありません。
実は、日本語の助詞「は,が,を,も,に,で」などの使い分けは、日本語学習者にとって最も難しい分野の一つ。
また、英語の冠詞「a , the」に関しては、正直正しく使い分けなんてできないですよね。
一方で中国語には、こういった頭を悩ませる文法が特に少ないので、文章を組み立てやすいですよ。
「うわ!中国語って文法簡単じゃん!」
間違いなくこう思うはずです。
学習環境が整っている
中国語には、英語を除く他の言語と比べて、「参考書・youtube・アプリ・サイト」などといった学習ツールの数が多いです。
やっぱり種類が多い方が、自分に合った勉強法を選びやすいので、その分学習に対するモチベーションも上がりますね。
また、日本で住んでいる中国人は、在留外国人の中でダントツで多いので、日本国内で中国人と交流できる機会も結構あります。
大学で中国人留学生と友達になったり、交流イベントで知り合いになったりすれば、会話練習もしやすいですよね。
「どれだけ実践の場でその言語を使えるのか」
これも、言語習得の難易度に大きく関わりますよ。
【補足】発音はマジで難しいです
ここまで中国語が簡単だと言われる理由を7つ紹介しましたが、もちろん難しい要素もあります。
それは、ズバリ「発音」。
「中国語で一番難しいのはなんですか?」
中国語学習者にこう質問すると、おそらくみんな口を揃えて、「発音!」って答えますね。
中国語には、日本語にはない発音がたくさんあり、さらに四声と呼ばれる声調変化まであるので、発音を習得するには膨大な時間が必要。
中国語の意味を区別するための音節ごとの音の高低のことです。
中国語には声調が4種類あり、そのことを「四声」と呼びます。
例えば、「ma」と発音する単語では、
「mā」妈 :お母さん
「má」麻 :麻
「mǎ」马 :馬
「mà」骂 :ののしる
のように、声調によって意味が変わってきますね。
ただ、日本人はこの発音の壁さえ突破してしまえば、後は比較的スムーズに学習を進められますよ。
中国語の発音についてもっと知りたい方は、「中国語の発音が難しい3つの理由【上達させる方法も一緒に解説】」の記事も合わせてどうぞ。
まとめ
今回は、中国語が比較的簡単だと言われている理由について7つほど紹介しました。
中国語は英語に次ぎ、世界で需要・価値のある言語。
発音は難しいものの、中国語は日本人にとって学習しやすい言語の一つです。
英語よりも取っつきやすいので、これまでなかなか一歩を踏み出せなかった方は、是非これを機に中国語の勉強を始めてみてくださいね。
それでは楽しい中国語LIFEを!
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