
・独学におすすめの中国語の本を知りたい。
・初心者向けの参考書を使って、中国語の勉強を始めたい。
・分野別におすすめの中国語参考書を知りたい。
こんな疑問にお答えします。
- 中国語の独学に使えるおすすめ本20選
(初心者向け・発音・単語・文法・リスニング・日常会話・HSK)
これから中国語を学び始めようと思っている方で、一体どの参考書・本を使えばいいのか分からないという人も多いと思います。
ということで、この記事では、「中国語の独学に使えるおすすめ参考書・本」を分野別に20冊紹介します。
この記事を読むことで、自分がどの参考書・本を使って中国語を学んでいけばいいのか一発で分かりますよ。
是非お好きな分野から見てみてくださいね。
中国語初心者が読むべきおすすめ本
まずは、分かりやすい解説で発音や語彙・文法を満遍なく学べる、中国語初心者向けのおすすめ参考書を紹介します。
はじめての中国語
1日1課、3週間で、中国語の発音と基礎文法を習得できる中国語入門本。
「中国語ってこんな言語なんだ~。」と中国語の大まかな概要を知りたい方にはおすすめですね。
活字も大きく、図解も分かりやすいので、中国語の基礎文法を視覚的に理解できると思いますよ。
また、巻末についている単語カードを使えば、ゲーム感覚で文法力を身につけられます。
ただ、各例文にカタカナ読みが載っているのは少しマイナスポイント。
これは英語でも同じことが言えますが、カタカナ読みで覚えてしまうと、どうしても発音が不自然になってしまいます。
中国語は特に発音が命の言語なので、カタカナは見ずに、出来るだけ音で覚えるようにしてくださいね。
基本がわかる はじめての中国語
中国語だけでなく、他の言語でも出版されている、言語初心者向けの王道参考書。
中国語の仕組みを中心に、単語や発音・構文パターンなどを大きな文字で詳しく解説してくれているので、初心者にとってかなり学びやすい本です。
また、基本的な日常会話フレーズも一通り載っているので、「とりあえず中国語を話せるようになりたい。」といった方にもおすすめですよ。
【テレビで中国語】公式テキスト
現在NHKで放送されている【テレビで中国語】の公式テキスト。
テレビで中国語では、毎週、発音や文法・基本語彙について体系的に学べます。
2020年度は、俳優の稲葉友さんが生徒役として出演しており、中国語の歌やアニメスキットなど、楽しみながら中国語を学べるコーナーもたくさんありますよ。
テキストを使えば、学習効率もグッと上がるので、基礎から中国語を学習していきたい人にはおすすめ。
中国語の発音を基礎から学べるおすすめ本
中国語の中で最も優先的に学ばないといけない分野は、「発音」です。
というのも、発音が無茶苦茶だと、どれだけ単語・文法・フレーズを覚えても、中国人に全く通じないといった悲劇が起こってしまうんですよね。
中国語の発音を学ぶ際は、「参考書・youtubeを使って自分で発音練習」+「中国語の発音指導経験のある中国語講師に直接教えてもらう」の二つを掛け合わした方がいいです。
発音の学び方については以下の記事で紹介しているので、合わせてご覧ください。
改訂新版 紹文周の中国語発音完全マスター
本書の著者は、35年間に渡って日本人向け中国語教育に携わった経験がある「紹先生」。
発音時の口の動きがかなり細かく記載されているので、発音練習しやすく、ネイティブらしい自然な発音を手に入れられます。
ただ、口の動きを動画で確認することはできないので、動画系の発音教材と合わせて使うのがよさげですね。
CD3枚付 日本人のための 中国語発音完全教本
中国語発音の基礎について、これでもか!というくらい、細かく紹介されている良書。
中国語を美しく正しく発音するためには、
- 口を大きく使うこと
- 息をしっかり使いコントロールすること
- 1音節の長さをしっかりとり、一定のリズムに乗ること
- 音程の高低感覚を身につけること
- ピンインを正確に読むこと
の5つの要素が必要不可欠だと言われています。
(amazonから抜粋)
この5つの要素を意識しながら発音練習できるのが本書。
映像で発音時の舌の位置・唇の形・口の動かし方を確認できたり、メトロノームに乗って、中国語のリズム感を身につける発音練習も可能ですよ。
動画で身につく! 中国語入門 発音+文法
テキストと動画を見ながら、中国語の基礎(発音・文法)を同時に学べる参考書。
発音だけでなく、基礎文法の説明も一緒についているのが嬉しいですよね。
収録されている200本の動画は全て3分以内という、ちょうどいい長さ。
発音は、口元や断面図を大写しにして分かり易く説明してくれています。
また、音が綺麗で、テンポがよく、めちゃめちゃ聴きやすいのもおすすめポイント。
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中国語の語彙力を高められるおすすめ本
ある程度発音を習得した後は、基礎単語と文法を同時進行で勉強していくのがいいです。
ある程度の単語を知っておかないと、中国人との会話の際に、ほとんどの内容を聞き取れないという事態になりかねないので、頻出単語は予め覚えておきましょう。
キクタン中国語【入門編】
英語でもおなじみの「キクタン」。
レベルが【入門編】【初級編】【初中級編】【中級編】【上級編】の五つに分かれており、自分の中国語レベルに合わせて学習を始められます。
音声は、「中国語 → 日本語 → 中国語」の順番に流れるので、聞き流しで単語チェックも手軽にできますよ。
また、日本人が苦手とするピンインも各単語に書かれており、赤シートで隠しながらピンインの音を確認できる点もかなりおすすめ。
電車に乗っている時や隙間時間にちょこっと勉強する時にも役立つ本ですね。
マップ式 中国語単語記憶術
一つの漢字から派生する中国語の意味について詳しく解説されている参考書。
この本には、普通に単語を覚えるよりも記憶に残りやすいといった利点があります。
というのも、一つの漢字からどういう繋がりで、どんな中国語の単語が作られるかを頭の中でイメージできるようになっているんですよね。
単語と単語の繋がりを意識して、効率よく覚えていきたい人におすすめの本。
合格奪取! 新HSK1~4級 単語トレーニングブック
HSK1~4級で出題される1,200単語を単語帳感覚で覚えられる参考書。
HSK1~4級の単語を網羅すれば、基本的な会話に必要な語彙力は身につくので、単語入門書としては最適です。
中国語例文、例文のピンイン、例文の日本語訳が載っており、各単語に例文が1~4個ずつついているので、応用力も鍛えられますよ。
ちなみに、音声はapp経由でパスワードを入力してダウンロードする形式なので、手間がかからず便利です。
中国語の文法を学習できるおすすめ本
中国語の文法は、他の言語に比べて結構簡単なので、基礎固めだけでOKかと。
後はチャットや会話などの実践練習を通して、細かい文法を学んでいくのが一番効率がいいです。
新ゼロからスタート中国語 文法編
基礎文法を身につけたい中国語初心者におすすめの文法参考書。
字が大きいので、文字を読むのが苦手な人でも安心です。
構成は、「発音を聞いてピンインチェック」→「文法確認」という流れ。
また、ミニテストや、確認問題もついていますし、文法の説明は45の「公式文法」にまとめられているので、わからない基本文法があればすぐに調べることができますよ。
独学を始めようとしている人の背中を押してくれるそんな一冊です。
つながる中国語文法
この本の特徴は、マインドマップを使い、始めに文法の全体像を把握してから、個々の文法を学んでいくという点。
重要ポイントから学べるので、無駄なく効率よく文法を学べますよ。
中国語の文法は他の言語に比べて比較的簡単ですが、それでも基本的な文法はしっかり定着させておく必要があります。
文法のつながりを意識しながら中国語を学びたい方必読ですね。
本気で学ぶ中国語
まるで中国語の授業を受けているように錯覚してしまうほど、濃い内容が詰まっている参考書。
なんとページ数は全部で495ページ。めちゃめちゃ分厚いですよね。
中国語文法だけでなく、発音・単語・フレーズ・会話など幅広い分野まで同時に網羅できますよ。
ただ、「本気で中国語を勉強しよう!」という方でないと、途中で挫折してしまうかもしれません。
ページも白黒で文字がたくさん書かれているので、そういうのが苦手な方は、「新ゼロからスタート中国語 文法編」の方がおすすめです。
ちなみに、より難易度が高い「中級編」「上級編」も用意されているので、細かい文法までマスターしたい方はそちらも要チェック。
中国語のリスニング力を鍛えられるおすすめ本
中国語の発音・基礎単語・文法・フレーズを学んだ後に、いざ中国語会話の音声を聞いてみると、「え、何を言っているのか全然聞き取れない、、」という絶望感に襲われる人も少なくないはずです。
それだけネイティブスピードの中国語を聞き取るのは難しいんですよね。
リスニング力を伸ばすには、とにかく多くの中国語を浴びまくる必要があります。
改訂版 耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング
中国語検定3~2級で出題されるリスニング問題と同レベルの文章が、110本ほど収録されている参考書。
音声は全てネイティブスピードなので、とにかく中国語に耳を慣らしたい中級者以上の方におすすめできる一冊です。
まいにち中国語(NHK)
NHKラジオで放送されている【まいにち中国語】の公式テキスト。
まいにち中国語はサイト【NHKらじるらじる】または、アプリ【NHKゴガク】で視聴可能です。
まいにち中国語では、毎回各テーマに沿って、挨拶や感情表現などといった様々な重要フレーズを学べます。
話される中国語のスピードはとてもゆっくりなので、中国語初心者にとっておすすめのリスニング教材。
中国語の日常会話フレーズを勉強できるおすすめ本
中国人と会話する時に役立つ日常会話フレーズが学べる参考書を3つ紹介します。
新ゼロからスタート中国語 会話編
ゼロから中国語を話せるようになりたい方におすすめの参考書。
本の名前は「会話編」となっていますが、「発音編」→「フレーズ編」→「会話編」の三部構成になっているので、しっかり発音から基礎固めできます。
フレーズ編では、フレーズが書いている次のページに「表現の解説」が詳しく載っているので、中国語を深く学べますよ。
また、巻末には、「常用単語ベスト300」というコーナーがあり、基礎単語まで学習できるので、中国語初心者にとっては痒い所に手が届く、そんな良書ですね。
たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話
会話によく出てくる72パターンのフレーズや、「友人との会話や旅行などでよく使う表現」を学べる参考書。
パターン(文型)を身につけて、それから様々な場面に応用できる表現力を身につけたい人におすすめです。
ちなみにこちらの本は「官公庁の研修」で使われているみたいですよ。
起きてから寝るまで中国語表現1000
起きてから寝るまでによく使う中国語表現について学べる参考書。
全10章に分かれており、自分の生活と照らし合わせながらフレーズを覚えていけるので、記憶にも残りやすいです。
また、単語にはそれぞれ絵がついているので、視覚的にも覚えやすいですよ。
時代を反映させたフレーズ(SNS)なども学ぶことができるのはグッドポイントですね。
HSKの勉強に役立つおすすめ本
最後にHSKの勉強に役立つ参考書・本を三つ紹介します。
HSKについて詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
HSK・中国語検定 最強の学習法
HSKの勉強には欠かせない一冊。
「読む・書く・聞く・話す」といった語学に欠かせない4要素を全て学べます。
この本の特徴は以下の通り。
- 中国語初心者から上級者までの内容が網羅されている
- この本に書かれている勉強法を実践するのは楽じゃなくて、大変
決して甘くない内容ですが、正しい勉強方法で効率よく中国語を勉強したい人にはおすすめ。
また、中国語勉強のモチベーションを高く保ち続ける方法などについても説明されているので、メンタル面から考えても非常に質の高い、充実した本ですね。
中国語検定HSK公認テキスト改訂版[音声DL付]&問題集
HSKに出題される範囲の単語を全て学べる「HSK」の公認テキスト。
HSKを攻略するためには、「各問題の傾向」と「出題頻度の高い単語」の両方を知っておかなければなりません。
なので、その両方を効率よく勉強できるこの本はかなりおすすめですね。
また、テキストと一緒に問題集を併用することで、さらに勉強の効果が倍増しますよ。
そして、この本に載っている中国語の文章は、実にネイティブらしい表現なので、ネイティブ特有の言い回しやフレーズを学びたい人にもおすすめできる本です。
HSKトレーニングブック リスニング問題編
HSKに出題されるリスニング問題と同じ形式の問題を通して、リスニング力を鍛えられる参考書。
HSKに出題される単語の中でも、特に多くの人が覚えづらいと感じている単語が厳選されているので、苦手分野に集中して学習に取り組めますよ。
とにかく問題量が400問とかなり多いので、これ一冊でリスニング問題の大部分は攻略できると思います。
また、リスニング問題編以外にも、【読解・作文問題編】も別冊で用意されているので、そちらも合わせて使ってみてくださいね。
まとめ
今回は中国語の独学におすすめの参考書・本を、7つの分野に分けてそれぞれ紹介してきました。
是非今回紹介した参考書を使ったり、youtube・アプリを上手に活用して、中国語の上達を目指していきましょう。
それでは楽しい中国語LIFEを!
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