
ライブコマースって最近よく聞くけど、どんなサービスなのかよく分からない、、簡単に内容を知りたいなぁ〜。
こう思っている方にぜひ読んでもらいたい記事です。
ライブコマースっていったい何?
ライブコマースとは、「ECにライブ配信の要素を組み合わせたもの」を指します。
・Electronic Commerce の略で、日本語では「電子商取引」と呼ばれます。
自社の商品やサービスをインターネット上の独自サイトで販売する手法のことです。
日本では2018年くらいから、このライブコマースによって、独自商品やサービスを消費者に販売する企業や個人が増加してきています。
そして中国では、インフルエンサーが実際にライブ配信を通して、その場で企業の商品やサービスを紹介しています。

東京ガールズコレクションでは、モデルが着用している洋服をその場で携帯から購入することができますよね。
この時モデルさんはリアルに目の前にいますが、ライブコマースではインフルエンサー自体もスマホの画面の向こうにいる状態なので、その部分が異なっています。
日本でも個人がライブ配信を通して独自の商品を販売している事例が見られますが、まだ中国ほど盛り上がっていない感じです。
あくまでも、企業が自社の商品をブランディングするために使用しています。
ライブコマースの特徴・メリットとは?
①配信者との密なコミュニケーションによる購買価値UP
ただ「物を買う」という行動ではなくて、「大好きなインフルエンサーが紹介している商品を買った!」といったように、思入れを持って商品を購入することができます。
テレビショッピングは説明者からテレビの視聴者に対して、一方通行のコミュニケーションがはかられますが、ライブコマースでは、インフルエンサーと画面を通して会話ができるので、双方のコミュニケーションが可能となります。
②商品情報を詳しく把握できる
従来のECサイトで商品を購入する場合(特に衣服類)、質感や大きさなど細かい情報を知るのは結構難しいことでした。
ただ、ライブコマースの場合、タレントやインフルエンサーの商品紹介を聞いたり見たりしながら、実際に商品を購入できますし、配信者が視聴者の質問に対して即座に答えてくれるので、サイトでは把握できないような細かな情報まで手に入れることができます。
③その場ですぐに商品を購入できる
ライブ配信のページで簡単に商品情報を確認でき、その場で商品を購入できたり、商品が売られているページまですぐに飛ぶことができます。これにより、普通のECサイトに比べて購入率がUPします。
日本と中国のライブコマース市場について
①中国
(1)市場規模
こちらのグラフを見てみてください。
参考:https://data.iresearch.com.cn
2015年〜2019年までの中国のライブコマース市場の変遷を表したグラフなのですが、2015年には約19.5億円だった市場が2019年には約790億円にまで伸びています。たった4年間で約40倍も市場が成長している計算になります。
ライブ配信をしている人は2016年の時点で3.5億人を超えているので、現在はさらに多くに人がライブコマース市場に参入していると思います。
(2)主なライブコマース
中国には300を超えるライブコマースのプラットフォームがありますが、ここでは一番有名なライブコマースプラットフォームを紹介します。
こちらは日本バージョンのサイトです。
タオバオといえば、日本でいうと「アマゾン」のように、中国で一番有名なオンラインショッピングサイトです。
このタオバオでは、ライブ配信を通して実際に商品をその場で購入することができます。
2018年のライブ配信での販売額は1000億元(1.5兆円)を超えるなど、多くの中国人がライブコマースを通じて、商品を購入しています。
配信者の8割は女性で年齢層は10〜20代の若年層がほとんどを占めています。
食品関連、化粧品、家電などがよく売れている印象です。
中には1年間で約160億円売り上げている人もいるのでびっくりしますよね!

②日本
(1)市場規模
中国と比較するために、日本のライブコマース市場のデータを探していたのですが、EC市場全体の市場規模のデータしか見つからず、結局断念してしまいました。申し訳ありません笑
(2)主なライブコマース
現在、国内でも数は少ないですが、ライブ配信プラットフォームは存在しています。1つずつ見てきましょう。

「showroom」から派生したサービスで、芸能人による配信が中心です。
僕がサイトを訪れた時は、上の写真のように、配信は行われていませんでした。
どれくらいの頻度で行われているのかについてはよく分かりません。
サイトがシンプルかつオシャレです。
主にファッション系・コスメ系のライブ配信が多い印象ですね。
自社のスタジオで撮っている動画が多く、クオリティもかなり高いです。
☆BASEショップ

BASEショップを開いている人が、ライブ配信を通して商品の紹介を行っています。
ライブコマースの課題点
上手にライブ配信を取り入れることで、売り上げが増える可能性は高まりますが、一方で商品が売れている人と売れていない人の差が激しいと言われています。
有名なインフルエンサーが商品を紹介したとしても、必ずしもファンが購入してくれるとは限りません。
それにライブ配信は、画面を通して直接自分のファンに商品を説明するので、高い説明能力やプレゼン能力がないと、商品の魅力をきちんと伝えることは難しいです。
なので、例えば「企業がインフルエンサーに対して商品説明の仕方をレクチャーする」といったように、周りのサポートや支援をもっと充実させることが重要になってくると思います。
そうすれば、日本も中国のようにライブコマースが盛んな国へと変貌を遂げるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?今回は「日本と中国のライブコマース市場」について紹介してきました。
まだまだ日本では浸透していないライブコマースですが、もし自分で売りたい商品がある人やライブコマース自体に興味があるという人は、ぜひライブ配信にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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